リフォームする場合はリフォーム会社の選び方がポイントになってきます。リフォームはお金がかかるだけに、失敗はしたくないものです。
しかし、いざリフォーム業者を探そうとすると数が多すぎてどう選ぶべきか悩んでしまいがちです。本記事では、良心的なリフォーム会社の選び方のポイントなどについて解説します。
フォームができる会社を比較

リフォームを行える業者は大きく分けて7種類あります。それぞれに得手・不得手があるのでよく比較して自分に合ったリフォーム業者を選ぶようにしましょう。
リフォームができる主な業者は以下の7種類です。
- リフォーム業者(リノベーション会社)
- ハウスメーカー
- 工務店
- ホームセンター・家電量販店
- 住宅設備メーカー
- インフラ系の会社・職人
- 設計事務所
リフォーム会社(リノベーション会社)
リフォーム会社は住宅のリフォームやリノベーションに特化している会社です。リフォーム会社は対応範囲の広さが魅力的です。
得意とする工事はさまざまで、壁紙の張り替えや水まわり設備の交換、ユニットバスの交換などの小規模なリフォームに特化しているとこもあります。
また、増改築・リノベーションなどの大規模な工事やリフォーム全般に対応しているところもあるので選択肢の幅が広いのがリフォーム会社の特徴です。
リフォーム業者は好みに合う工事を追求できるメリットがあります。カフェ風・バー風にしたいなら店舗デザインも手掛けている会社、間取りを大きく変えたいなら設計士が数多く所属する会社を選ぶとよいです。
リフォーム業者は家のデザインをお洒落ににしたり、最新設備などにグレードアップしたい場合もおすすめの業者です。
業者ごとに個性が異なるため、公式サイトにある施工事例を参考にしながら、自分に合ったリフォーム業者を探しましょう。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは新築物件の企画・販売を行う会社です。リフォームサービスも展開しており、間取り変更や耐震工事などの大規模な工事を扱っている場合が多いです。
新築の建設を依頼したハウスメーカーと同じ業者に依頼することで、設計や設備についても熟知しているので安心して任せられます。
ハウスメーカーは大企業である信用力と安心感が最大の魅力です。ブランドの知名度が高く保証もしっかりしています。
しかし、ハウスメーカーの難点としては料金が割高であることです。知名度の高い会社は広告・宣伝などに費用をかけているため、その費用がリフォーム価格にのせられます。
そのため、依頼するときはある程度予算に余裕が必要です。また、施工パターンも決まっているので細かい箇所をゼロから決める自由度の高い工事には不向きといえます。
業者の信頼性や安心感を重視する人や予算に余裕がある人に向いています。
工務店
工務店とは、地元に密着して活動を行っている建設会社のことを指します。大工や職人が独立して営業を始めるケースも多いです。
工務店は洋室・廊下の内装工事や、浴室の改装、外構工事、増改築などさまざまな工事内容に対応できます。また、工務店の魅力としては他の業者よりも料金が割安であることです。
小規模な業者なので販管費や固定費も安く、他の業者に同じ工事を頼んだ場合より安く済みます。
工務店は小規模だからといって、技術力が低いわけではありません。
大きな会社では小規模な工事は受けない会社もありますが、工務店であれば部分リフォームも対応可能です。
細かい部分までこだわりたい場合は、工務店の方が実現しやすくなります。しかし、良心的な工務店ばかりではないため見極めが重要になってきます。
施工実績やアフターサービスの有無などを事前に確認し信頼できる工務店を選ぶようにしましょう。
ホームセンター・家電量販店
近所にあるホームセンターや家電量販店ではリフォーム相談カウンターを設けているところがあります。
ホームセンターは店内の販売商品の取付工事のような小規模な工事が多く、大手メーカーの既製品を中心に施工しているのが特徴です。
また、ホームセンターの魅力は費用が安いことです。専門業者に依頼するよりも工事費用を安く抑えられます。
店頭で実物を見ながら設備を検討できるため、サイズやデザイン選びで失敗しにくいです。
しかし、工事で使えるのは店頭にある商品のみに限られるため注意しましょう。
メーカーのショールームが近くにない人やお手頃な値段で依頼したい人におすすめです。
住宅設備メーカー
住宅設備メーカーはキッチンやトイレなどの設備を製造販売している会社で、自社製品へのリフォームを請け負っています。
自社製品の設置はどの業者よりも優れています。製品に精通した専門家による施工が受けられるため、製品単位の部分リフォームをしたい場合はもっとも適しているともいえます。
しかし、住宅設備メーカーは自社製品に限定されているため、自社製品と無関係の工事は基本的には請け負いません。
そのため、住宅設備メーカーを選ぶ場合は、使いたい製品が決まっているときに有効な方法といえます。
インフラ系の会社・職人
水道・電気・ガスを供給しているインフラ系の会社でも、リフォーム事業を行っている業者があります。
また、インフラ系の会社は屋根・外壁・内装・窓などの工事に特化した職人が経営する業者も多数いるのが特徴です。
一つの工事のみに特化した業者なので、専門性の高いリフォームが可能となっています。工事が一つだけであれば仲介業者がいないため、その分の経費を抑えることができます。
しかし、部屋の間取りを変更したいといった規模の大きいリフォームには対応できないことがあるので注意しましょう。
設計事務所
建築士事務所ならリフォームを一から任せられます。一般的にリノベーションなどの大規模工事を得意とする傾向があります。設計事務所は耐震・断熱工事やバリアフリーなどに詳しい業者が多いです。
設計事務所の難点としては、工事費用とは別に建築士事務所への依頼料が発生し費用が割高なことです。
設計料が別途かかることもありますが、デザイン性やオリジナル性にこだわりたい場合などには適しています。
リフォーム会社の選び方の注意点

リフォーム業者によってはサービス内容や見積書の書き方が大きく異なります。
良心的なリフォーム会社ばかりではないので注意しましょう。
相見積もりをとる
リフォームの見積もり依頼や現地調査は基本的には無料です。気になる業者が見つかったら見積もりを依頼してみましょう。
ただし、1社の見積もりだけで決めるのはおすすめできません。
1社だけで判断してしまうと、その価格が適正なのか判断できないからです。
見積もりをとる際は、複数の業者に依頼しどこの業者が適正か比較検討するようにしましょう。
複数の業者で相見積もりを取ることで、リフォーム費用相場を把握することができます。
見積書の曖昧さには注意
安全かつ満足がいくリフォームを行うためにも、見積書はきちんと確認しなくてはいけません。ただ見積書を見ても専門的な用語が多いため内容が分からないというのはよくあることです。
見積書でわからない部分は細かく質問しましょう。特に高額の曖昧さについては、追加コストがかからないかどうかなど必ず確認することが大切です。
質問したことに対して、正しいことを言わない業者は信用できないため、そのような業者は選択肢から外しましょう。
保障・アフターサービスの充実性
アフターフォローが無い業者に依頼してしまうと、リフォーム完了後に欠陥が見つかった場合でも、もう一度工事費用を支払わなければなりません。
アフターサービスが充実しているリフォーム業者であれば、何か困ったことがあった際に対処してくれます。
アフターフォローは永久保証か期限があるか確認しておくとよいでしょう。また、工事中のトラブルを軽減したい人は、リフォーム瑕疵保険の加入事業者に工事を依頼するのがおすすめです。
工事内容に欠陥箇所があった場合は、施工会社が責任を持って補修してくれます。
大手でも油断は禁物
大手リフォーム会社の場合、設計・施工・工程管理などをすべて下請け業者に任せているケースがあり中間マージンが発生します。中間マージンが発生するとリフォーム総額が高くなる可能性があります。
また、大手リフォーム会社に携わるすべての方が一定の品質を保っているわけではありません。支店や事業所によっては、サービスや対応に差があります。
大手リフォーム会社といって安易に決めないようにしましょう。
契約を急かす業者には厳重注意
リフォームは高額な費用がかかるため、慎重な判断が求められます。
打ち合わせを短縮したり契約を急かしたりするリフォーム会社は、悪徳業者である可能性があるため注意しましょう。
もし契約を急かされた場合は、「他の業者と比較したい」と言い、回答を待ってもらいましょう。時間を置いて考えることで、本当に契約していいのか冷静に判断できます。
良心的なリフォーム会社を選ぼう
リフォームを行う業者はそれぞれ特徴が異なります。業者の数が多すぎて選び方に迷ったときは各業者の施工実績や対応をチェックしましょう。
施工実績が豊富で、要望をきちんと汲み取ってくれる優良な業者であれば、安心して工事を任せられます。
契約する前には見積書の内容をよく確認し、わからないことがあれば事前に質問することが大切です。
良心的なリフォーム会社に依頼するためにも、業者選びには時間に余裕を持って取り組みましょう。
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